 | | From: | Prophet of the Way | | Subject: | =?iso-2022-jp?B?GyRCQmo7fDI4RWMhIRsoQltSZQ==?=: Deja-vu] | | Date: | Fri, 03 Dec 2004 04:44:22 +0900 |
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 | 題慈恩塔 荊叔
漢国山河在 秦陵草樹深 暮雲千里色 無処不傷心
「慈恩塔」 慈恩寺の大雁塔。長安郊外。この寺で三蔵法師は仏典を漢訳した。
「暮雲千里色」 南朝南斉劉絵(りゅうかい)「謝文学の離夜に餞す」に 「汀州千里芳 暮雲万里色」とある。
「無処不傷心」 「処トシテ心傷マシメザル無シ」と訓読する。
オリジナリティが全くないなか、身動きが取れないさまがよく表現されている。
作者荊叔(けいしゅく)について、この詩を遺したこと以外、不明。深刻な社会荒廃を詠 んだこの詩の内容から、晩唐とされる。
「盗作はいけない」、と機械的に排除するばかりでなく、こういう作品も鑑賞するゆとり を持つべきである。ちなみに、「本歌取り」は中国では「写作(芸術)」という。
預言者道祖
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 | | From: | Kouichi Kishida | | Subject: | Re: Dejavu | | Date: | 17 Dec 2004 17:06:23 GMT |
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 | afu> 「慈恩塔」 慈恩寺の大雁塔。長安郊外。この寺で三蔵法師は仏典を漢訳した。
この秋,10何年ぶりかで大雁塔を訪れる機会があった(というか,西安で 開かれた会議の宿泊先が塔のすぐ近くのホテルだった)のだが,周囲の風景 は昔とはまったく変ってしまっていた.
コンクリートの広場,真新しい土産物市場の建物,悪趣味な噴水 .....塔 それ自体も夜になるとライトアップされ,広場ではけたたましい音楽つきa のレーザー光線ショー,... .
もし晩唐の詩人がよみがえってあの光景をみたら,どんな五言絶句を書いた だろうか?
afu> 「盗作はいけない」、と機械的に排除するばかりでなく、こういう作品 afu> も鑑賞するゆとりを持つべきである。ちなみに、「本歌取り」は中国で afu> は「写作(芸術)」という。
たしかにおっしゃる通りだが,本歌取り(または写作)はあくまでパロディ の一種なので,それなりの機智(ウィット)が含まれていなければいけない のではないかと思う.
たとえば,矢作俊彦が久しぶりに発表した長編ハードボイルド「ロング・ グッドバイ」.このタイトルは,レイモンド・チャンドラーの名作「長い お別れ」のもじりなのだが,あちらは The Long Goodbye なのに対して こちらは The Wrong Goodbye (間違ったお別れ).L と R を区別でき ないカタカナ表記英語の欠点をうまく利用して洒落のめしている.
荊叔の詩にはそうしたウィットが足りないように感じられる.
新聞や週刊誌では,ちかごろ,阿部なつみや浜崎あゆみによる他人の作品 からのフレーズの盗用(引き写し)が話題になっているが,どうもあの世 界では,盗作や剽窃に関する倫理感覚が詩の場合にくらべてかなりルーズ であるような気がする.適当に感情移入してカラオケで唄えるようになっ ていさえすれば,だれの書いたフレーズだろうとかまわないということな のだろうか?
週刊文春で指摘された浜崎あゆみの「詞」など,もしあれが「詩」だった ら明らかに盗作だと非難されて叱るべきだと思うが,....
---------------------- Kiss cedar, Call witch!
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